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芸術脳

芸術脳

茂木健一郎著「芸術脳」を読んだ。かなり本のタイトル先行で衝動的に買ってしまいました。。 この本の内容はというと脳科学の茂木健一郎氏と10人のクリエイターとの対話集である。そこに松任谷由美さんとの対話のなかでちょっと興味深いことが書かれていたので紹介! 茂木:20世紀最高のクリエイターのひとりはアダムスキーだと思ってるんですよ。松任谷:アダムスキー円盤の?茂木:クリエイターの使命って、それまで形のなかったものに形をあたえることでもあって、アダムスキーがああいう形を「発明」するまでUFOの形なんて誰も想像できなかった。初めて足のない幽霊の絵を描いたという円山応挙もそうですよね。応挙がああいう幽霊を描いてから、幽霊には足がないっていうイメージが普遍的になった」と。 これって頭ではわかってはいるけど改めて活字にされると妙にうなずいてしまいました。。 偉そうなことを言わせてもらうと、いままでの常識や概念を壊して、新しい価値観をつくることがクリエイティブであると同時に、個々が頭の中で創造しているものを新たな価値観として視覚化するのはもちろん、ある意味"記号化"する行為だとぼくは思っている。アダムスキーや円山応挙が普遍的な形をつくったように。

2007.12.21 | Book + DVD | Posted by: yabu | Comment: 0 | Trackback: 0

進化しすぎた脳

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数ヶ月前に購入して読んでいなかった「進化しすぎた脳」を読んだ。
脳に関する本ということもあり確かに医学用語もかなり出てくるが、丁寧な説明もあって非常に理解し
易く書かれていた。
とくに興味深かったのは脳と体の関係だ。
脳は体を支配しコントロールしているものだと思っていたが、むしろ体が脳をコントロールしている部分が大きくあるらしい。
たとえばイルカはかなり立派な脳の仕組みを持っている、しかし人間でいう3歳児程度のもの。
人間ほど高度な体を伴っていないため脳をうまく使いこなせていないのだ。
逆に人間の指は10本だがこれがさらに多い指の数になった場合でも十分扱えるほどの余地を人間の脳は持っている。
イルカに人間のような体が伴えばまだまだ進化する余地が十分にあるのだろう。
高度な脳を持て余しているのだ。そして人間も。。
その他にも見えていると思っているものが実は正確には見えていなくて、かなりの部分は柔軟な脳によって補間され、
見えているように”おもっている”という話
などいろいろと興味深いものが多くあった。お勧め!

2007.10.09 | Book + DVD | Posted by: yabu | Comment: 0 | Trackback: 0

ぼくには数字が風景にみえる

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ぼくには数字が風景にみえる
ダニエル.タメット (著)

「共感覚」という不思議な感覚を持つダニエル氏の自伝を読んだ。
共感覚をもつ者の多くは数字に色が伴う場合が多いらしい。
しかし彼の場合は数字や言語に色や形、質感、動きまでもが伴う。
たとえば1という数字は明るく輝く白で、5は岩にあたって砕ける波の音、89は
舞い落ちる雪に見えるといった具合だ。
そして数字の羅列を見るとさまざまな色と形と質感であふれ、
それがひとつに合わさって風景をつくり出すのだ!不思議な感覚だ。
サヴァン症候群という障害を持つ彼が孤独で辛かった生い立ちや考えを
”たくらみ”の全くない素直な文章で書き綴っている。
彼のドキュメンタリー番組も存在するようなので今度はそれを見てみたいものだ。

2007.08.27 | Book + DVD | Posted by: yabu | Comment: 0 | Trackback: 0